過集中に悩む私の対処方法
ここ数年、私の周りには過集中の特性を持つ人が増えた。
ルームメイトも、その内の1人。
過集中には「短期間で成果を出せる」といったメリットの反面、過集中が切れた時に起こる「異常な体力の消耗」がデメリットとしてあげられる。
私は今まで、この前者のメリットを重要視しており、デメリットの存在には気付きつつも意識しないようにしてきた。しかし年齢を重ねるにつれ、次第に体力も落ち、精神力が体力に追いつかなくなってくる。
仕事で過集中を発揮すると、仕事終わりの脱力感に耐え切れない。体調を崩すことも増え、帯状疱疹や適応障害、鬱の診断を受けるようになった。
このままでは体が持たない。
普通に会社へ行き、仕事をするということが出来なくなってしまうのではないか。いや、そんなことは詭弁で、私自身が辛くなり、同じ特性を持つ彼女達の話に耳を傾けるようになる。
過集中のコントロール方法
過集中の特性を持っている人は、アラームを駆使している人が多い。私達は、一回そのモードに入ってしまうと、ご飯を食べる、水分を取る、トイレに行くといった、当り前の生理現象が湧かなくなる。眠いという感覚も無く、デスクワークであれ、肩がこる、腰が痛いといった感覚も忘れ、ただ没頭する。
しかし人間の体の仕組みとして考えた時に、これら働き方が良いはずがない。私達は、意識的に集中力をコントロールし、体に目を向ける必要がある。
その過集中のモードを解く方法として、よく利用されているのが携帯等のアラーム機能らしい。私の周りの人達が、よく行っているのが1時間に1回アラームを鳴らすというもの。そのタイミングで1度、リフレッシュを取るらしい。
1時間に1度のリフレッシュ方法
- ドリンクを飲む
- お菓子を食べる
- トイレに行く
- ストレッチをする
- 頭を空っぽにし、目を閉じる
- 深呼吸する
私達は、いつどんな時も過集中となりやすい。私生活、仕事に関わらず、のめり込むと周りが見えなくなる。自分の部屋でモードに入ってしまったのか、職場でモードに入ってしまったのかで、取れる対処方法は異なるだろう。
ただ、方法は無限にある。
なにせ、普通の人はそれらを無意識的に行っているのだ。
私達もそれらを真似して、体を緊張から解くことが必要なようである。
対処方法を試したての頃
最初は自分の過集中のモードを解くという作業は、非常に苦痛を伴うものであった。日々の習慣を変えるというのは、難しい。
そのため始めの内は、大きく動かないで行える対処方法を試していた。
立ち上がって何かをするというのは、気持ち的に非常に抵抗が強くなる。最初は、深呼吸する。目を閉じるといったところから始める。自分の特性を理解し出してからは、作業を開始する前に、ドリンクや食べ物を手の届く範囲に用意しておく。最終的には、立ち上がってトイレに行く、ストレッチをする等して、大きなリフレッシュを目指す。
こういう風に、段々と自分の体を慣らしていった。
今も、新しいことを始めると、過集中になりやすい。しかし、そういった自分を理解しているから、対処を取ろうと努力する。この自分の体調の変化を見過ごさず、対処を取ろうとするのは大切なことのように思う。
まだまだ自分の特性を完璧に改善出来たわけではないが、こういった訓練を続けながら、少しずつでも自分の中で生きやすさを目指してゆきたい。