グレーゾーンな30代独身派遣女子の日常

30代独身派遣女子の日常

元彼に日々振り回されています

モノを捨てる基準について、改めて考えてみる

私は昔から「何か1つ新調する」と「何か1つ捨てる」というのを、無意識に実施している。特に両親から注意を受けたわけでも、何か本で習ったわけでもないが、この作業は私の中のルーティンとなっている。

 

ある日、いつもの感覚で新しい服を購入したため、古い持ち物の中から何か捨てるものはないかと物色していた。先の習慣を徹底しているため、それほど古い服は持ち合わせていないが、その手持ちの中からも、比較的登場頻度が少なく、手放してよさそうなものを見繕ってゆく。

 

「まあ、これならいいだろう」

 

暫くして、手ごろなものを選び出し、ゴミ箱へ。先ほどまでに散らかした服を整理していると、ルームメイトから「え!?」の声が向けられた。「これ本当に捨てるの?」と。「そうだ」と答えると「まだ綺麗なのに」と返ってくる。

 

確かに、穴が空いてるわけでも汚れてるわけでもない。着ようと思えば、全然恥ずかしくない服だ。しかし、私の体は1つしかない。いくら大量の服を保管していても、着尽くせないだろう。

 

それで訊いてみると、彼女は服1つ1つに購入した時の思い出や、着て出かけた時の思い出が詰まっていて捨てられないタイプらしい。

 

私は、あまりそういうのはない。服は服だ。それ以上も、それ以下もない。思い出は新しく作ってゆけば良い。むしろ、あまり過去の思い出を想っていると、疲れてしまう。

 

だから、あえてそういった思い入れの強いものは、手放したくなってしまうのだ。

 

これは私独特の考え方なのだろうか。

 

元彼は、私より20歳年上の人だ。彼も、もともとは私のような考え方の人だったらしい。でも最近は、思い出を残そう残そうと躍起になっている。ふと、人生を振り返った時に、写真も何も残っていないことが空しい?悲しい?らしい。

 

自分も、その内そういった考え方になってゆくのだろうか。

 

もう少し、思い出というものを大事にした方が良いのだろうか。

 

それでもやっぱり、今は色々と捨ててしまう。

けれど、残すと決めたものについては、もう少し大切にしてみても良いのかもしれない。

 

最近、少しだけ写真を撮るようになった。

 

あまり見返すことは多くないが、たまに仕事を変えるだとか、人間関係が変わるだとか、そういった区切りの時に振り返る。「ああ、自分はこの期間、こんな風に過ごしてきたのか…」と考える時間を持てることは、今後の生き方を模索する材料となる。

 

あまり色々なものを手放しすぎるのは、今を蔑ろにする行為なのかもしれない。

 

少しだけ、注意してみようと思う。