グレーゾーンな30代独身派遣女子の日常

30代独身派遣女子の日常

元彼に日々振り回されています

私はスペクトラム?会社の飲み会で起こる、次々のトラブル①

「君はスペクトラムなんじゃないか。」

 

そんなことを彼氏から言われた。

 

初めて聞いた単語。周りから変わっているとか、行動が読めないと言われることは多々あった。

 

それは、私がスペクトラムだからなのだろうか。

  • 過集中
  • こだわりが強い
  • 他人の気持ちがよく分からない
  • 興味の有り・無しが激しい
  • 倫理観が少しずれている

 

私の特徴は、こんな感じだ。本やネットで調べてみると、当てはまるような。当てはまらないような。

 

今までの人生で生き辛さを感じてきたかと問われると、そんなこともないではない。

 

でも、自分が感じる生き辛さなんてものは、世間の皆も感じていて。生きるということは、そういうものなんだろう、そう考えていた。

 

ただ、彼からそんな指摘をされてから、あらためて自分の人生を振り返ってみると、確かに上京してから、異常にトラブルへ巻き込まれることが多かった。

 

私はそれを、都会という環境のせいにしていた。都会は怖いところだと、昔から言うではないか。

 

そんな迷信じみたものを、私は本気で信じていた。

 

今、私は東京でルームシェアをしている。

 

特に喧嘩もない。ただ、たまに注意を受けることはあった。

 

 

暑いから窓を開けっぱなしで寝ていた

 

ルームメイトから危ないと言われた。

 

田舎だと、ドアや窓を開けっぱなしなんてよくあることだ。

 

でもそうか、ここは都会。どんな人がいるか分からない。ルームメイトも田舎出身だというのに、彼女も都会に染まったものだ。

 

それからの私は、暑いときはクーラーをつけるようになった。

 

会社の飲み会後、千鳥足で家に帰宅したことがあった

 

ルームメイトと顔を合わせると、最初は少し驚いたような表情。次の瞬間には怒られた。

 

「なんで外でそんなベロベロになるまで、飲むの!危ない!」

 

確かに、飲みすぎて膝に力が入らない。思考もぼんやりする。確かに、変な人にむりやり襲われたら、今の私は抵抗出来ないだろう。

 

でも、私はそんなに可愛くない。スタイルも良くない。誰が私なんて襲うのか。

 

「私は襲われたりしない」

 

そんな妙な自信があった。ルームメイトに対しては、ごめんねと謝った。ただ、それからも私の飲み方が大きく変わることはなかった。

 

だからそれから一ヵ月もせず

 

私は会社の先輩と2人きりで飲みに行った

 

そこで、少し怖い思いをした。

 

付き合おう、結婚しようと、強く迫られた。頷かないと帰れないような雰囲気だった。

 

なんとか何事もなく家に帰ることは出来たのだが、怖かったのか、家で1人泣いているところをルームメイトに見られた。

 

事情を説明すると、やっぱり怒られた。

 

「なんで恋人でもない異性と、そんな二人きりで飲むの!危ない!」

 

彼女の主張はもっともだ。でも、そんな強引な人だとは思わなかったのだ。それに、少しいい人だとも思っていた。だから状況次第では、付き合ってみてもいいかもなんて考えもあった。

 

あんな突然でなければ、私にもその気があったのだ。

 

ルームメイトの言うことは分かる。ただ、そんな守りの姿勢では、恋人なんて作れない。

 

そしてそれからまた、半年も経たない頃。

 

私は別の男性と2人きりで飲みに行く

 

会社でのイビりが酷く自律神経を壊してしまった私は、休職することになった。

その時に、最後に飲みに行こうと同僚が誘ってくれたのだ。

 

全く警戒心は無かった。いきなり休職するために、同僚に負荷がかかってしまうかも。誘われた時は、申し訳なさしかなかった。

 

「君がそんなに辛かったとは気付けなかった。ごめんね。」

 

飲み始めて最初の内は、そんな感じだった。

 

「ほら、もっと食べな。これは?好き?」

 

店員が持ってくる肉や魚を盛りつけた皿を、私が取りやすいように移動させる同僚。ともなって私との距離は次第に近付いてゆく。

 

膝が触れるような距離になって初めて、ふと違和感を感じた。

 

だがしかし、食べ物の入った皿が私の目の前にあるのだ。それを取るために、皿との距離を詰める結果の出来事と考えれば、自然な行動のようにも思える。

 

同僚の手が、私の服を弄び出す。

 

やっぱりおかしい?

 

でも、暇なときにおしぼりで手遊びをするなんてことは、誰しも経験があるだろう。同僚も、それくらいのつもりなのでは。

 

私には危機感というものが驚くほどにない。