グレーゾーンな30代独身派遣女子の日常

30代独身派遣女子の日常

元彼に日々振り回されています

人と会社へ依存していた私が、その呪縛から逃れた方法

私はIT業界で働く派遣社員だ。

今日は次の現場を決める配属先面談だった。

 

今週は、同時並行で3つほど面接を行った。

1つの会社から合格の返事が来た。残り2つは結果待ち。

 

こうして色々な会社を見ていると、面接だけでも会社の風土だったり顔というのが見えてくる。しっかりしていそうな会社。緩そうな会社。今まで働いた現場と、似た雰囲気のところもあれば、ここは自分には合わないと、直感的に感じる場所もある。

 

ここでの選択で、私の人生は大きく変わるのだろうか…ふと、そんな風に思う。短い案件でも、少なく見積もって1年程は、その会社で働くこととなるだろう。

 

 

「会社員」=「安定」という幻想

私は、人や環境から影響を受けやすい人間だ。

きっと現場の状況によって、考え方や人生観が大きく変わるのだろうと思う。

 

大学を卒業してから、1番最初に勤めたのは、とある接客業界だった。そこでは4年程働いたが、この会社で学んだのは「会社は私達の人生をフォローしてくれるわけではない」ということ。

 

会社が用意している様々な保証や手当も、定年まで維持してくれるとは限らない。会社の売り上げが下がってくれば、そういった条件が悪くなってくるのは避けられない。社員がいくら声をあげたところで、どうしようもないということは多々ある。

 

会社は倒産することもある。

早期退職という言葉を耳にすることも増えてきた。

 

社会人という枠組みは、安定を意味するものではないのだ。

 

知識が全て

IT業界に移ってからは、また違う洗礼を受けた。

IT業界は「知っている」「知らない」、「実績がある」「実績が無い」の境界線がはっきりしている。接客業のように、口が上手ければどうにかなるという手法が、全く通用しない世界だ。

 

これは、技術を身につければカバー出来る部分でもある。ただ、それまでは、本当に高い壁、格差が存在する。この点はIT業界の良いところでも、悪いところでもあるが、自分の身分が認められない内は、それなりに辛い思いをするだろう。

 

また、コミュニケーションレベルが異次元に低い人が少なくない。会話が出来ない、文章を書けない人がそれなりの数存在し、人の気持ちが理解出来ない人も多い。悪気のない罵りを耳にすることも多く、察しやすい人間は生き辛い世界だと思う。しかし、そういった察しやすい、コミュニケーションレベルの高い人間は重宝される業界でもあるようだった。

 

自身の変化

学生の頃、接客時代の頃、IT業界の今、その時々で私の考え方はグラグラと変化する。ただ共通しているのは、色々なものに対して依存しない、期待しないということ。

 

会社に依存しても、会社が倒産してしまえばどうしようもない。

 

IT業界は人の移動が早い。自分が配属された次の月に、信頼していた人が辞めるなんてことは日常茶飯事だ。そんな状況で、信頼の出来る先輩も何も無い。人に依存するというのは非常に危ない行為だ。

 

それは、悪く言えば孤独であり、ただし究極の真実である。

 

人は死ぬときは一人だと、よく耳にするのに、若い頃は、そんな状況とは無縁だと思いがちだ。ただ、今ある繋がりは非常に脆く、儚いものなのだ。