ストレスと食欲の関係性。お金で縛られた会社との関係性を脱却するには
私は、ITの派遣社員だ。
前回の現場は在宅勤務だった。
通勤時間等、仕事のためにかける時間は無くなり、残業もほとんどない。
忙しくもない現場だったから、自身の生活の中で占める仕事の割合は、今までに比べて、かなり減少していた。
しかし、だからといってストレスがないのかといえば、そういうものでもない。
家が仕事をする場所になると、ON・OFFのスイッチが曖昧になり、動かなくなれば、体はどんどん鈍ってくる。
常に眠いような、ぼーっとするような倦怠感が体を巡る。
日々の苛々を相談する場所もない。
目に見えない疲れが、静かに蓄積してゆく。
朝はギリギリまで寝ていたいから朝食を抜くようになり、夜は爆食いする毎日。
今までは、鍋だけで済んでいた食事が、物足りないから締めのうどんを投入。満たされない体は、ポテチを空け、まだ食べ足りないと深夜のスーパーへ。大量のパンとお菓子を買い物かごへ詰め込むと、帰宅後、狂ったように食べ漁る。
当時は、そんな毎日が普通で、特に違和感を感じなかった。
食べても太れない体質なので、周りから咎められることも無い。
しかし、そんな会社を辞めて数日経つと、常に飢餓感のあった毎日に変化が起きてきた。
あれほど満たされないと感じていた夕食の時間が、鍋1つで満腹に。
お菓子を食べていても「今日はこのくらいで」と自分でストップがかけられる。
無意識に何かを口に運ぶという回数が激減した。
ストレスと体は直結しているというが、ここまで如実に表れるのかと驚く。
日々の生活でストレスを感じていない人の方が少ないだろう。
しかしだからといって、日々の生活のストレスを減らそうと努力している人がどれくらいいるだろう。
私は、日々のモヤモヤは、当たり前にそこにあるものとして捉えてきた。
それらを軽減する努力を試そうとすることもしなかった。
ただ、こんなにも体が楽になるのだと実感してからは、次の働き方を否が応でも考えるようになる。
今までは、会社が優先順位の1番だった。
会社でのパフォーマンスが最適となるように、睡眠時間を決め、食事を取り、体調管理をする。時には、両親やペットの病気よりも優先する。
はたして、これは本当に正しいのだろうか。
そこまでして、会社からの報酬は月20万に満たない給料のみ。
それらをまた、良い社員でいるために循環する。
どこかでこの回路を壊さなければいけない。
そう強く思うようになった。
まずは、自分を客観的に見なくてはいけない。
そして、お金で縛られた会社との関係性を脱却するためには、お金の余裕を持つ必要がある。
どこまで蓄えがあれば、その縛りから抜け出せるのか、それは人によって違うだろう。しかし今の自分が縛りを受けていると感じるのであれば、もっと貯蓄しなければならない。
節約は、その一歩なのだ。