グレーゾーンな30代独身派遣女子の日常

30代独身派遣女子の日常

元彼に日々振り回されています

待望の書籍化、『酒寄さんのぼる塾生活』

『酒寄さんのぼる塾生活』が発売された。

私は酒寄さんの書く文章のファンだ。

 

彼女は自分に自信が無いらしい。

書籍の中でも、度々そのことに触れられる。

 

私が酒寄さんという存在を知ったのは、YouTubeだった。とある回で、メンバーそれぞれが色々な視聴者さんの疑問に答えてゆくというもの。

 

その時に、メンバーがお勧めの本について回答する場面があった。

彼女は、よく本を読むらしい。「よいこの君主論」という本を紹介していた。彼女の推薦文句に惹かれた私は、数日後、電子書籍でその本を購入する。

 

それから、彼女は度々YouTube配信へ登場するようになる。正直なところ、もともと3人での動画を見ていた私は、ぼる塾での酒寄さんという存在に少し怯えていた。私の好きなぼる塾が、なくなってしまうんじゃないかと不安だったのだ。

 

人は変化を恐れる生き物だ。

会社で働いていれば「変化を恐れるな」「新しいことへの挑戦」「習慣からの脱却」という言葉は、よく耳にすることも多いだろう。

人は意識しなければ、安定を求めてしまう。

あれだけ嫌という程、世間はそれら文句を形を変え、品を変え、私達に届けるのに、どうしてもそこから脱却することが出来ないのだ。

 

彼女は自分に自信が無いらしい。

しかし、私は彼女の言葉を聞くたびに、行動を見るたびに、自身の中にある変化を恐れようとする殻から飛び出したくなった。殻の向こう側にある、まだ知らない世界を見たくなった。

 

ぼる塾の4人でハンバーグを作る回。

彼女は、今までのぼる塾にはない面白さを作り上げていた。

 

殻の外からは、とても楽しそうな音が聞こえるのだ。

 

言葉数は、あまり多い人ではないらしい。

ただ、彼女はその場に必要な言葉と行動を的確に把握している。

彼女の書くネタを見たくなった。

 

なにかの拍子に、酒寄さんが本を発売するというニュースを見つけた。『酒寄さんのぼる塾日記』という本だ。彼女はnoteというサイトで、どうやらブログのようなものをつけていたらしい。試しに、幾つか読んでみた。

 

やっぱりそうだ。

彼女は面白い。

これがお笑い芸人さんなんだと思った。

文章力、言葉のチョイス、感性…そこには完成された笑いがあった。

 

すぐに私は、その本の購入を決めた。

2日で読み終わった。

続きが読みたい。読み終わった瞬間に、そう感じた。内容は面白い。絶対に世間から次を求める声が出る。ただ、分厚い本だ。次巻の発売が決まったとして、それは遠い先の未来になるだろう。そう思うと、満足感と共に、少し悲しかった。

 

その後も、酒寄さんはnoteを更新してくれていた。

いつの間にか、twitterまでフォローする自分がいた。

もう立派な酒寄さんのファンだった。

 

そんな私の耳に朗報。

酒寄さんが本を出すらしい!

『酒寄さんのぼる塾生活』

 

私は発売日、本屋へ駆けた。